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■銚子電気鉄道とは?
銚子電気鉄道は房総半島の東端、銚子市の中心部の銚子駅より、総武本線をそのまま延伸するような形で、仲ノ町、笠上黒生、犬吠埼灯台最寄り駅の犬吠を経て、外川へと至る全長6.4km 10駅の小さな私鉄です。 一般には濡れ煎餅と鯛焼きを直営で製造・販売する、古い電車が走っている鉄道会社としておなじみでしょうか? 銚子の中心部から犬吠埼への鉄道の歴史は意外に古く、100年以上前の1912年に創立された“銚子遊覧鉄道”という会社が1913年に銚子〜犬吠間(現在の犬吠駅の少し外川方)に小さな蒸気機関車により鉄道を開通させたことから始まります。
そして、外川漁港で捕れる魚を町へ、観光客を犬吠埼へ輸送する目的で1923年7月に銚子遊覧鉄道の廃線跡を利用し、区間も銚子〜外川に延伸して開業。 1950年代後半〜1960年代には変電所施設の故障があっても修理することができずに長期運休することや、乗車のお願いを市から出してもらうということもあったとのことで、このころから鉄道廃止を地元に打診するなど、以前より幾度もの廃止の危機に瀕していました。 そして、鉄道運行の赤字額を少しでも補てんすべく、鉄道会社直営で鯛焼の販売や、(1976年)や濡れ煎餅(1995年)の製造・発売をするなどの驚くべきアイデアで危機を乗り越えましたが、 元社長による使い込みが発覚し、銀行の融資が停止。 2006年11月には車検切れの電車を検査できず、通常の列車運行すら危ぶまれる非常事態に陥ってしまい、同月15日には後に話題となる 「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」という断末魔の叫びにも似たメッセージが公式Webサイト上にアップされ、顛末を含めて一躍有名になりました。
そして、巨大掲示板集“にちゃんねる“をはじめとするネット住民有志、鉄道ファン有志、マスコミ等の報道で観光客が増えるなど支援の輪が広がり、 しかし、2011年3月の東日本大震災で大きな被害こそ出しませんでしたが、風評により銚子への観光客が減少してしまい、再び経営が悪化。 (本文より抜粋・要約) |